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折れた竜骨 :: 2013/11/19(Tue)

米澤穂信「折れた竜骨」創元推理文庫
ハードカバーで出た当初から買っちゃおうかどうしようかずっと迷ってて、然し登場人物の名前がカタカナ(舞台が西洋)ではないか、好みでない作品だったらどうしよう……と、文庫化した際も気になりつつ手が出なくて、でも結局買ってしまった。

凄く面白かった……!!

剣と魔法とファンタジーと、謎解き。
デビュー前にwebでハイ・ファンタジー設定で途中まで発表してた作品の完全版&舞台が中世ヨーロッパへと変更。
謎解きだけでなく、人の感情の機微にもそっと触れているのが、さりげないちょっとした描写でもはっと胸を打たれると言うか。
海から上がってびしょ濡れのハール・エンマに自分のマントを被せる主人公アミーナへ、エンマは
「マントをありがとう」
と言うのです。誰に言われた訳でもなくエンマに親子二代に亘ってマントをかけるアミーナに対し、エンマがどう思ったかは全然記されてないのですが、その記されてない感情の色々がこの「マントをありがとう」に込められているし、その後のエンマとアミーナの会話にも込められているんだろうな、というのが分かる凄いシーンです。

竜骨は「Dragon's Bone」かと思ってたのですが「Keel」、「船の中心となる柱、竜骨」なんだそうです。

私はミステリは結構好きですが、犯人捜しとか全然意識しないし謎解きも全然しないで読み進む派です。自分で謎を解くのは無理だと既に知ってるので謎解きしないで普通に面白い読み物として読む派。
ですが、そんな謎解きしない派の私でさえ「ここはすげえ伏線だぞ!」って思った辺りを作中の登場人物達がスルーしてたのは、物凄い違和感を感じました。

案の定そこの伏線がね!!!
ネタバレるので言いませんが。

「ここ、おかしくない?」って登場人物がちょっと気に留めると、読者(私と違って謎解きしながら読む正当なミステリ読みの)が早いうちに正解に辿り着いちゃうから敢えてスルーさせたんだとは思いますが、それにしてはその部分をしょっぱなから強調してるし、作中で何度も言及してるし、スルーさせたいのだったら文中での度重なる表記を減らして読者の印象を薄る方が上手いやり方だったと思います。

あ、違う、私なんかが気が付くくらいだから、謎解きしながら読んでる人達だったら当然その意味に気が付かない筈がない、つまりは作者からのボーナスヒントか!!!
  1. | comment:0
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