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箱庭図書館 :: 2014/01/20(Mon)

乙一「箱庭図書館」集英社文庫

「物語を紡ぐ町」がキャッチフレーズのとある都市でのオムニバス。
作家志望の人達の応募した没作品を乙一がリメイクした短編集、だそうです。
素ネタがあったとは思えない程乙一仕様、いや、確かに「この人にこんなのを書けるとは」と目をみはった作があったのですが成程。

17歳にして作家デビュー、後、押井守氏の息女と結婚など超リア充としか思えない、順風満帆な人生を送ってきたかのように見える乙一氏ですが、然し誰もが羨むキラキラした青春時代送ってたらラノベデビューしてないよな。
世の中にはラノベなんてジャンルがある事を知らずに一生を終える人もいるのに、賞に応募しようとした時ラノベに応募するっつうのはつまり普段からラノベ読み慣れててラノベの存在に違和感覚えない人で、周囲が文字書きばかりとか言う文学者血統の出身でもないのに若いうちから文章こつこつ書いてるような人が、リア充である筈がない。

デビュー作は「夏と花火と私の死体」。死体が主人公。リビングデッドとかではなく、死んでて動けなくて体もどんどん腐敗しかけてきてるけど語り部は死体の主人公、みたいなそういうひねくれた設定の話書く人が、「明るくて元気でいる事が正義!」とも思われている青春時代を明るく生き抜いてこられた筈がない。

「切ない系が上手い」とか「短編が上手い」とか言われてますが、何でこの人の切ない系がこんなにひりひりするのか、投稿作のリメイクという形を取ってはいますが、本人の根っこの部分がちらほら見え隠れする感じに小出しにされていて、何度も行き返りしつつ何度も読まずにはいられない。

今までの乙一氏の作品が好きだった人は、もっと乙一氏が好きになっちゃう感じの一冊。
  1. | comment:0
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