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読んだ本記録 :: 2014/05/22(Thu)

道尾秀介「鬼の跫音」角川文庫
微妙に設定がつながっているようなつながっていないようなパラレルなの?とも思わせる短編集。最後の最後まで気が抜けない、最後の最後に背筋がひんやりする感じのホラーサスペンス。
文が上手いなあ。
読む方の推理力を誘う作品だと文の巧拙は二の次になってる大家も多いのですが、文も上手いし構成も上手い。
この人は天才か!と思いながら読了。


佐藤賢一「開国の使者 ペリー遠征記」角川文庫
あの「黒船」のペリーが何故日本にやって来ようと思ったのか、日本遠征には米国政府がもろ手を挙げて賛成だった訳でもない時期にどう動いたのか、ペリーの心理を基調を描いた黒船遠征記。
ペリーを良い人に描き過ぎではないだろうか。
黒人に対する偏見・差別は抱いてない、日本人も未開地の地の猿とは思ってない、文明人として交渉しようとする姿勢とか。うっかりペリー良いヤツだな!と思ってしまいそうになる。
そもそもこの人おっさん描くの上手いし。
永遠に鎖国してれば良かったのにとは思ってないけれど、遥々海を渡って他国に干渉しようだなんてご苦労だな……と、その過干渉を鬱陶しいと思わないでもないですが、その東洋への過干渉は勿論アメリカの利益の為だった、とか、国の為だと言ってるのに予算をぽんと払って貰えなくて忸怩たる思い、然しそのはかどらない遠征準備の最中に何故そんなにも自分がジャパンを目指したいのかと内省してたり、本当にこの人の描く話って面白い。


中島京子「さようなら、コタツ」集英社文庫
大事件が起きる訳でもなく、本人以外の人から見たら事件とも言えないような日々の出来事に感情を浮き沈みさせる市井の人々の日常の話。
そういう話にときめかなくなってしまったのは私がもう若くないからか。
好きな話もあるんだけど、全体としてはあまり好みではないなあ。
素直に良い話だったと思うよりは突っ込みが先に立つ話の方が多い。
突っ込んじゃいけないんですよね?今時は。細かい事考えずに一瞬でも引き込まれる瞬間があるのだったらそれを良作と読んで諸手を上げて褒め称えようと、今時の文芸界はこうなってるんですよね?



最後にいきなりスピリチュアルなお話が出て来るのとか、安易な感じがする。
10代男子の引きこもり無職は引きこもりで、30代女性無職(not引きこもり)は家事手伝い扱いとか、違和感もある。


文は上手いんだけど、緩急自在で、読者にゆるゆる読ませるも息つくまもなく読ませるのも全て私の筆次第、と自分の文が巧いのを意識しながら書いてる感じがする。
「私上手いでしょ上手いでしょ!」を全面に出さずに、もっと気持ちの赴く侭、技巧に走らないで書いたものを読んでみたいなあ。
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