FC2ブログ

雑記BLOG





スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告

給食のおにいさん :: 2014/07/09(Wed)

遠藤彩見「給食のおにいさん」「給食のおにいさん 進級」幻冬舎文庫
1作目が去年10月刊行、即版を重ねて今年8月には3作目出版が決まってる人気シリーズ。
給食センターみたいな処ではなくて、学校に調理場を設ける、食育に力を入れている小学校で「給食のおにいさん」として働く事になった主人公。
プロの調理人である自分が「給食のおにいさん」なのは金を貯めて自分の店を持つまでの仮の姿、そう思ってる主人公が、子供達の抱える悩みを、料理の力(食べる楽しさとか作る楽しさとか)で解決しようと奔走する良い話。

2冊目は、「これが売れたらドラマ化だよ!約束するよ!」とか言われて書いてんだろうなあ、みたいな。目の前に「ドラマ化」の人参ぶら下げられて書いてる感が……。
「ここの絡みとか、腐女子にきゃーって言われるんだろうな」と期待しながら書いてんだろ、ココ、とか。
3冊目の帯には「ドラマ化決定!」と踊ってるんだろうな。

1冊目はまだ普通に「良い話」で良いんですが、2冊目は一話完結でなくて、一冊通して「いじめ」がテーマになってますが、いじめられっこを、親も、担任も助けられない、助ける気がない、いじめ見て見ない振り!そういう中で「給食のおにいさん」だけがいじめに気が付いて……、でも、一冊かけて「いじめられっこがいじめっこに負けない、立ち向かう勇気を持つよう応援してるよ」、それだけ。
いじめる方、いじめっ子の親、いじめられっこの親、担任には何の働きかけもしない。
いじめられた方が頑張る、それが唯一の解決策。
そしていじめられっこはいじめっこたちに立ち向かうのです。
エンド。

……いやいや待てよ。
これだと、まるでいじめは「いじめられっこがいじめっこに『NO』を言えないのが原因」みたいだよ。
自分の手に余るテーマだったら無理に取り上げない方が良いよ。
それでも多分「一作目が人気になったからここで波に乗って一気に人気作になってドラマ化と行きましょうよ!」と言われて、刊行遅れても良いから違うテーマで書き直します、と言えなかったんだろうな。
あとは編集或いは制作側からいじめはキャッチーだしドラマ化した際視聴率取れるからいじめテーマにしましょう、と持ち掛けられ、浅い認識で扱ったのか。
それとも作者的にはこれがハッピーエンドなのか。

他のクラスの問題にはクラスの担任を他の先生も助けますから、と、力になってくれそうな人引っ張り出して来るのに、いじめ問題だけは他の大人を巻き込む事なくスルー。
小学生の子供に「頑張れ頑張れ!俺が見てるからな!」で、見てるだけの大人がいるだけ、それだけを力に小学生にたった一人でクラス総員で行われているいじめに立ち向かえと。
ないだろソレ。
いじめにあってる最中の小学生が読んだら絶望するだろコレ。
いじめる側に意識の変革を働きかける事はない、いじめっこを助けられそうな大人に相談する事もない、ただ、いじめっこに「俺が見てるぞ頑張れ頑張れ!」それだけで頑張って生きてけよって……。
あまりにも良い話書きたいだけの人のご都合主義だ。


たまにしか本読まない人にはこれでも良いと思いますが、文筆業で長く活躍したいと思うならこれはない。
何かの気の迷いで一瞬文章を書いてみました、とかなら良いですが。
  1. | comment:0
<<太秦ライムライト | top | 華麗なるジャポニスム展>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。